海苔にはたくさんの栄養素が含まれており、「海の野菜」とも呼ばれているほどです。以下に、海苔に含まれる代表的な栄養素を紹介します。
海苔には亜鉛が含まれていて、焼き海苔1枚（約3g）に含まれる亜鉛の量は約0.2mgです。
亜鉛が不足すると肌荒れや抜け毛、爪トラブルを起こしやすくなります。亜鉛は体内の多くの酵素の一部で、不足するとタンパク質やDNAの合成に影響を及ぼす大切な栄養素です。
海苔にはたんぱく質も豊富に含まれています。たんぱく質は筋肉や臓器を作り、体の中で大事な仕事をする酵素やホルモンの材料にもなります。
焼き海苔1枚には約1.2gのたんぱく質が入っており、海苔2枚でゆで大豆15g分のたんぱく質を摂取できます。
海苔には、甲状腺ホルモンをつくるためにとても重要なヨウ素も含まれています。
海苔には骨や歯を丈夫にするためのカルシウムも含まれていて、焼き海苔2枚で牛乳約15cc分のカルシウムを摂取できます。
海苔には大腸がんを予防し、便秘の解消にも役立つ効果を持つ食物繊維も豊富に含まれています。
海苔には、健康維持のために必要不可欠なビタミンA、ビタミンB2、ビタミンCなどのビタミン類も多く含まれています。
ビタミンAは、目や粘膜の健康維持に効果的な栄養素です。ビタミンB2は、肌や髪、爪を健康に保つ効能があります。ビタミンCは、免疫力をアップさせたり血管を健康に保ったりする大切な栄養素です。
たくさんの栄養素を含む海苔ですが、食べ過ぎには注意した方がいいです。その理由にはヨウ素が関係しています。
成人は1日に0.13〜3.0mgのヨウ素を摂取することが推奨されていますが、焼き海苔1枚には約0.06mgのヨウ素が含まれています。ヨウ素の過剰摂取は甲状腺に悪影響を与えることがあるので注意が必要です。
ヨウ素だけではなく、味付け海苔や韓国海苔には塩分が多いため、それも海苔をたくさん摂取しない方がいい理由です。1日に摂取すべき海苔の適量は2〜3枚と覚えておきましょう。